【E.T(20代前半女性)の声】 
   八おき塾に来てから(2025年3月)

 私は中学2年生のころ不登校になり家族としか話をしなくなりました。
 その後通信制高校を中退し、高卒認定試験を受けて、県外の短大に入学しました。一人暮らしをしたいと思っていましたので、住む家を決めたり、家具を揃えたり、初めは楽しかったです。しかし短大には馴染めず、休学後そのまま退学してしまいました。人と関わるのが怖くて、自分から話しかける勇気がなかったり、自分の意見を言えなかったと思います。
 その後、実家に戻り数年間引きこもっていました。家では好きな野球やドラマを見て過ごしていましたが、だんだん働かなくてはいけないという気持ちになって焦りと不安が大きくなってきました。とりあえず何かアルバイトをしようと思い、数社面接を受けましたが、今まで何してきたの?仕事はしたことないの?なんで短大を辞めたの?と聞かれうまく答えられませんでした。「ハキハキしゃべれないとどこにも雇われないよ」と言われとても悔しい思いをしました。

 去年の3月ごろに母が八おき塾の話をしていたことを思い出しました。私は何か変われるきっかけになると思い行ってみようと思いました。出荷作業がアルバイトの経験になることも魅力的でした。
 八おき塾でよかったと思うことは家族以外で相談できる人がいるということです。また、自分だけじゃなく、状況は違うけど同じような悩みを持っている人が他にもいることがわかったこともよかったです。八おき塾ではコーチが優しく声をかけてくださり、温かな雰囲気があります。人と関わることが苦手な私にとって、とてもいい環境だと思います。八おき塾に来てから今まで悩んでいたことが少し軽くなりました。
 また、八おき塾に来てから外に出ることや家族以外の人と接する機会が増えました。出荷作業をしたり、一緒に料理を作ったり、コーチや受講生の話を聞いて色々な経験や考えに刺激をもらいました。

 私の今の課題は人とうまくコミュニケーションを取れないことです。自分の声が小さく、相手に聞こえなかったり、自分の意見を伝えることができていません。自分に自信がなく、人の目を気にしすぎるからだと思います。これからは、少しでも相手にわかりやすく話すことを心掛けたいです。そして自分の考えにとらわれず、コーチやいろんな方の意見を素直に聞き、失敗を恐れず行動していきたいです。
 また、できるだけ早く自分にできるアルバイトを見つけ、少しずつ成長していきたいです。

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