【れもん(20代前半男性)の声】 
   今までの人生とこれからについて(2024年8月)

僕は高校3年生の夏、大学受験へのストレスや友達がいなかったことにより、ある日突然高校に行けなくなってしまいました。それから高校を辞めて通信制の高校に編入し、それと同時にコンビニでアルバイトを始めました。相変わらずバイト先でも話し相手は出来ず居心地は悪かったのですが、辞める勇気もなくそのままバイトを続けていました。しかし、半年ぐらい経つと仕事がルーティーン化して慣れ始め、アルバイトがきつく感じなくなりました。こうなると比較的簡単にお金を得られるようになったので、この頃からアルバイトが楽しいと感じるようになりました。
通信制の高校は半年で卒業し、バイトだけをする生活を送りながら両親の勧めにより、特に行きたくもない大学を毎年冬に受験していました。受験勉強は全くしていなかったので当然不合格です。高校は不登校だったので現役は未受験、1浪の時は国立大学だけを受験して不合格でした。2浪の時、国立大学の出願をする際に大学のランクを下げて、僕が得意な英語のみで2次試験が受験できる大学を母親から勧められました。この時僕はまずいと思いました。もしかしたら合格してしまうと考えたのです。その悪い予想は的中し、僕は大学生になってしまいます。
最初から大学に行くつもりはなかったので、実家から通学することになったら精神がすり減ると思いました。そこで、一人暮らしをして引きこもって大学に行かないようにしようと決めました。そして実際にそうしました。結局2ヶ月後に両親に実家に引き戻され退学、その後1年間家に引きこもっていました。大学を辞めてからまもなく心療内科を受診しました。継続的に週1回受診するようになり、これからのことについてお医者さんと話すようになります。

そうこうしていると、母がどこからともなく八おき塾の情報を持って来ました。「また何か言ってるわ」とスルーしていましたが、ある日突然「相談に行く」と連れて行かれそうになります。好奇心で僕も試しに行ってみようと思いました。実際行ってみると、想像していた場所とは違って優しそうな方(鳥巣さん)に迎えられて、そのまま両親に強制的に入塾させられてしまいました。体験の後、次の予定も約束しましたが知らない環境に自分が入ることが不安で行けませんでした。
そのあと鳥巣さんの家庭訪問があり、色々話していくうちに気楽な感じで八おき塾に行くのはアリかなと思い、現在まで通っています。家に引きこもっていた時は24時間自由時間で、この状態が最高で抜け出したくないと思っていましたが、八おき塾に来て家族以外の人と話すのも自分の世界が広がって悪くないなと思うようになりました。
また、生活リズムも変わり始めます。以前は朝6時に寝て昼の3時に起き、運動も全くしない生活を送っていましたが、八おき塾に定期的に行くようになってからは、朝礼に間に合うように朝7時に起きて夜の10時に寝るリズムに変わりました。また、歩きや自転車で八おき塾に来ることで運動も増えました。
今までの人生であまり他人と話す機会がなかったので、いざ喋って下さいと言われても話題も無いし難しいと感じていますが、少しずつできるようになれたらいいなと思います。八おき塾である程度社会に慣れて、またアルバイトを始められたら良いなと思っています。

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