【カクテル(20代後半男性)の声】
 「見直す大切さ」再始動に向けて(2024年6月) 

ついに就職が決まって八おき塾を卒業することになりました。
入塾して9カ月。振り返るとあっという間だったし、この期間は快適でさえありました。というのも、八おき塾に来るまで家では何もしていなかったので「家にいないで早く働け」というプレッシャーを感じていたからです。八おき塾に通うことで、家でのピリつきから解放されて落ち着いた日々を送れていたのだと思います。

入塾して4カ月経った時期に「就職クラッカー事件」を起こしました。練習も兼ねて受けていた会社から内定を頂いたのですが、希望していた企業の最終面接も決まっていたため内定を断ったのです。八おき塾ではそのことを言い出すタイミングが無く、「内定おめでとう」とクラッカーでお祝いしてもらっていました。
自分としては「最終面接に受かれば問題ないだろう」と思っていたのですが、希望先企業の最終面接に落ちてしまったのです。結局行き先がないまま内定を断ったA社で働いていることになり、それがバレて、自分のいけないところが浮き彫りになった事件でした。

これをきっかけにして、自分にはどんな仕事が向いているのか、どんな仕事がしたいのかをもう一度見つめ直しました。
何とか最終選考まで進めるようにはなりましたが、最後の一歩が届かない状況が続きました。ふらふらしていた時期がバレてしまうと採用されないのではないかと思って、経歴を盛っていたのが原因でした。

そこで、今度は今までの過去の歩みを隠さず、ありのままの自分を面接で出すことにしました。「ふらふらしていた時期も今の自分にとってはプラスになっている」と前向きに捉え直すことで、面接でも自信を持って語れるようになり、自己PRなどもスムーズに喋れるようになったのです。そしてついに、今までの経歴を踏まえたうえで、自分の人柄とやる気を買ってくださる企業と出会うことができました。

面接を重ねる中で気づいたことは、壁を作らず誰とでも柔らかく接することができるところが自分の良さだということです。
今までは「何の失敗もなくやってきました」という風な感じで面接を受けており、その割には経歴が浅く内容が薄い所が良くなかったのだと思います。

次の目標は継続です。
これまでは勤めても数ヶ月経つと嫌気がさしてすぐ辞めていました。口癖は「大丈夫です」。仕事が出来るような雰囲気を出してしまう癖があり、任されたりお願いされたりして次第に気持ちが重くなってしまう・・・。そのうち失敗が重なってきて居心地が悪くなり辞めていました。また、「このままこの仕事を続けても上司のようになるだけだよな、こんな風にはなりたくない」と思うことで辞めることを正当化させていた所もあったかも知れません。

そこで3年後にどんな自分になっていたいかを考えました。今まで一つの会社で長く務めたことがないので、腰を据えて頑張ってみたいという思いがあります。そうすることで、本当の意味での自立する能力や社会性などの力がつくのではないかと思っています。

9カ月を振り返って、自分の大切だと思っていた「とにかく行動に移すこと」を少しは実行する事ができたのではないかと思います。スタートはこれからだと思いますが「何とかなるさの精神」で前を向いて進んでいきたいと思います。

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