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若者の声
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珈琲党1
■ 【珈琲党(20代前半男性)の声】 大学への再出発(2023年12月)
大学に入学して、周りが次第に新しい環境に馴染んで友達を作っていく中で、自分はうまく馴染むことができずに周りとの溝がどんどん深くなっていきました。また、私が人見知りで積極的にコミュニケーションをとろうとしなかったことや、何とかこの状況を変えようとサークルに入ったが肌に合わずにすぐに辞めてしまったこともあって、その溝はさらに深くなっていったのです。次第に講義にも出なくなり2年の春ごろからは講義に全く出席せず家からもでない引きこもりのような生活となっていました。
引きこもり生活中は本を読んだり動画を見たり大学以外のことに没頭して大学のことを考えないようにしていました。普段は推理小説を読むのが好きでよく読んでいましたが、その頃はSFをずっと読んでいました。今思うと空想の世界に没頭して現実逃避したかったのかもしれません。
そんな状況を見かねて母から勧められたのが八おき塾でした。母からは「ここどう?」と尋ねられましたが、私には「行きなさい」と言われているように感じて、見学に行ってそのまま入塾となりました。
入塾してから最初に「また普通に大学に通えるようになる」という目標を立てました。そして後期の授業開始前に、比較的抵抗のない講義に絞って履修を見直し、講義数自体も半分に減らして通い始めることにしました。
八おき塾に通うようになって、私は引きこもり状態から脱却できました。八おき塾では毎週他の受講生とシフトを組んで出荷作業を行うのですが、自分が休んでしまうとシフトに入っているもう一人の受講生に迷惑がかかるため、頑張って行かなきゃという気持ちになれたのです。
また、コミュニケーションに対する苦手意識が薄まってきたなと感じています。大学進学を機に地元を離れて一人暮らしを始めていたことに加えて、大学にも友達がいなかったため、八おき塾に来る前は人とのコミュニケーションが全くない状態になっていました。
けれども八おき塾での昼食作りでは、「料理を作る」という目的・話題があるので他の受講生の人達ともコミュニケーションを取りやすく、苦手意識をもつ私でもさほど抵抗なくみんなと馴染むことができたのです。
八おき塾の思い出の中でも印象に残っているのは宝満山の登山です。普段の運動不足がたたって開始30分も経たずに来たことを後悔し始めていましたが、みんなの励ましもあって何とか登ることが出来ました。頂上からの景色には「遠くまで見えるなぁ」くらいしか感じませんでしたが、「こんな高い山を登ったんだ」という達成感がありました。
後日、軽く体調を崩してしまいましたが、こんなに頑張ったのは中学の部活以来だなと感じました。
今後はこの調子で後期の授業を受けてとれる単位をしっかりとって、ゆくゆくは自分の苦手な授業だろうときちんと出席して単位をとれるようになりたいと思っています。そして最終的な目標は大学を卒業することです。