【レンタルしゃもじ(20代前半男性)の声】 揺れる方位磁石(2023年3月) 

前回(2022年9月)若者の声を書いた際の目標であった「人生の方向性に目星を付ける」ために行動を起こしました。

はじめに情報専門学校のオープンキャンパスに行きました。元々パソコンに興味があったのと、大学と比較して卒業までの期間が短いので必要なことを効率よく学習し、早めに社会に出られるというのが理由です。
実際に訪れると、施設はとても綺麗で機材も最新でした。学ぶ環境としては申し分なかったのですが、卒業後の進路を考えた際、特に「これになりたい」というものがあるわけではなかったため、細かくコース分けされていて即実践的な内容を学ぶ専門学校は考え直すことにしました。

自分は将来どんな職に就きたいのか色々考えましたが、どうしてもIT関係から先の具体的なイメージが湧くまでには至りませんでした。そこで、選択までの猶予を得るため、そして選択肢の幅を広げるために大学を目指すことに決めました。そして大学受験に向けていくつかの予備校に訪れ、校風や授業内容をチェックし、自分に合った予備校を選択しました。

さらに、4月から始まる予備校生活に向けて毎日最低2時間以上の勉強ができるよう試行錯誤した結果、図書館に通うことにしました。自宅だと気が散る、後回しになる、緊張感がない、といった理由で勉強に不向きだと判断した為です。最近は図書館もデジタル化が進んでおり、10分もせずに図書カードを発行でき、座席を予約できるようになっていたので、スムーズに取り掛かる環境が整っていました。

そのお陰もあってか、あらかじめ予備校からもらっていた英語のテキスト(上巻)を一か月ほどで9割終わらせることができました。テキストは受験生用に最適化されているため、参考書選びを悩んでいた頃よりもだいぶ気が楽になりました。級ごとにステップアップしていく形式のため、区切りが分かりやすく勉強しやすかったです。

本格的な授業開始前に予備校の実力診断テストを受けましたが、図書館で勉強した範囲はうまく解けたので、学力の向上を実感できました。このことから、目標だけを見上げて焦ったり、悩んだりといった余計なことを考えるのではなく、現在可能なことを一歩ずつ確実に積み上げていくことが大事だと気づきました。

今後は、自分が本当にやりたいことを見つけるために、大学合格、そのための学力向上に向けて、まずは受験生としての新たな生活リズムを築き上げたいです。

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