■ 【真司(20代後半男性)の声】やっと教師になれた‼(2020年12月)
僕は今特別支援学校の常勤講師として働いています。初めて教師をやるので、正直言って生徒に「先生」と呼ばれることがくすぐったい気分です。自分自身で必死こいてつかみ取った常勤講師の職は最高の気分です。
2017年の10月、父の勧めで福岡わかもの就労支援プロジェクトのコーチングを受けました。その後、なんとか短大を卒業し教師になる目標を決めて名古屋の4年生大学に編入しました。
福岡を旅立ったあの日から今に至るまでの2年半、自分自身に負けませんでした。知り合いもいない大学に一人で通い今までにないくらい真剣に勉強に取り組みました。このように必死でやっていく内、友達が増え彼女ができ、いつしか孤独でなくなっていきました。
教育実習では、1ヶ月間母校の中学校に実習生として指導に携わりましたが、教師の世界は本当に厳しかったです。生徒のために「死ぬ気でやる」という気持ちがなければできないと感じました。生徒が登校する1時間半前には出勤していなければなく、授業準備で昼食が食べれないこともありました。しかし、実習最終日、生徒たちに「夢に向かって頑張ってください」という寄せ書きをもらい、報われた気持ちと教師のやりがいを感じました。
また、トレーニングジムでの9ヶ月間でのアルバイトでは、教えることの楽しさを体験しました。自分自身が勉強をしないとできない仕事だからこそ、お客様に「ありがとう」と言われた時はとてもやりがいを感じました。職場の人にも「福岡から来たの?大変だねえ」と言ってもらったり、お金を貸してもらったり、野菜を頂いたり、仲間に支えてもらったおかげで頑張ることができました。そうこうしているうちに、大学を無事に卒業することができました。
2020年4月、静岡県富士市内の水泳インストラクターとして就職しました。そこでは、正社員として働くことの大変さを感じたとともに、覚悟が芽生えました。
高校時代、父親に自分の本音を言えなくて諦めることがよくありました。もやもやしていて苦しかった時間が多かったです。短大に通っていた時もうまくいかず生きるのが苦しかったです。しかし、コーチングを受けて生きる意欲が回復しました。特別支援学校では、昔の自分と同じように生きるのが苦しいと感じている生徒がたくさんいます。だから、僕は自分の苦しかった経験を生かして、彼らの苦しみをわかってあげ、生きる意欲を復活させたいです。
次の目標は正規教員になることです。そのためには、教員採用試験に合格する必要があります。1年後、教員採用試験に合格するために、勉強と常勤講師の両立を自分に負けずにやり抜きます。
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