【十三夜月(20代前半女性)の声】思いを伝える(2020年11月) 

プロジェクトに入る前の私は、自分に自信がなくて、家族や周りの人に自分の意見をあまり言わずに合わせていました。仕事もずっとやめ続けていて、心配したお母さんがプロジェクトに連れてきてくれましたが、心の中では「絶対に行かないだろうな」と思っていました。
予想通り、コーチとの面談になかなか行くことが出来ませんでした。面談場所の出荷センターまで遠く感じたり、面倒くさい気持ちだったのが大きな理由です。ある日コーチが家まで来た時には、「ハッ!なんで来ると?!」と驚き、家族に知られたくなかったから、自分を守るために家から飛び出しコーチに会いました。

なかなかアルバイトが続かなくて焦り、一方で毎日アルバイトを探しながら不安が募っていきました。そんな時「出荷センターに来ない?」と声をかけられて行くことになりました。行ったり行けなかったりしたこともありましたが、コーチや他の受講生の人たちが話しかけてくれて、少しずつ心を開いていけました。というのも私自身あまり話す方ではないので、少人数だったことで安心して行くことができました。

家族のみんなが心配していることは分かっていました。でも、以前の私は心配させないように頑張ろうと思ってはいても、それが逆にプレッシャーに感じて、悩んでいる時に自分から相談できないし、思っていることも言えなくなってしまいました。本当は何も言わず見守っていて欲しかった。また信じてもらえていないようで毎日不安で仕方ありませんでした。そのような中、私を変えさせてくれたのは、両親の言葉でした。「信じているよ。」と言われて、私は見守ってくれていると感じました。またその言葉を聞いて、私は不安がなくなり安心して自分の意思を伝えられるようになりました。さらには、「信じているよ。」という言葉が応援してくれていると感じ、今まではすぐに辞めていたアルバイトを続けられるようになりました。またその言葉は、自分の心の中でとても大きな言葉にもなりました。

これからの目標は、親がやっている喫茶店で、自分が作ったお菓子やパンなどを販売し、お店のお手伝いをすることです。ゆくゆくは、自分が考えたメニューをお店に出して、たくさんの人たちに食べてもらえるものを作っていきたいです。その目標のためにも、今やっているアルバイトを実家に帰るまで続けていくことを頑張りたいと思います。
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