【春風(20代前半男性)の声】自分を受け入れて(2020年11月) 

以前の自分はできないことがあった時に、どうしたらできるようになるのだろうと考えることがありませんでした。だから大学で実習が始まって、苦手なことやよくわからないことをやらなければいけなくなった時に「できない、できない」と不安がるだけで、できるようになるための行動をせず現実逃避をしました。ただ、現実逃避するのにも限界がきて結局実習から逃げ出しました。
今はできない自分を受け入れて、そのうえでどうしたらいいかを少しは考えることができるようになったと思います。例えば外出が苦手なことを以前は恥ずかしいことと思っていましたが、今では外出があまり好きでないのなら、一度の外出で用事をなるだけ済ませれば全く問題ないと考えられるようになりました。

このように考え方が変わっていっているのは、わかもの就労支援でのコーチングとそのあと始めたバイトのおかげと僕は思います。コーチングでのコーチとの会話の中で自分が苦手としていることや自分の考えなどを率直に話し、受け止めてもらったうえでどうしたらできるのかとかそもそも苦手なことをやらないで済む方法はないのかということを一緒に考えました。自分一人では理想が高すぎる答えを出して結局それをやらない、またそもそも考えないということになっていたと思うので、定期的に一緒に考えることで少しずつ考え方が変わっていったのだと思います。
そのあと以前から少し興味があったけれどなかなか手を出すことのできなかった職種のバイトに挑戦してみました。挑戦できるようになったのも自分の考え方が変わったからなのかもしれません。バイトは少しずつ変わっていった考え方を実践する場でした。外に出て人と接すると、できないことや苦手なことが思っているよりもたくさん出てきました。そうした時にあきらめないでどうしたらいいか考えられるのかを試せたし、逆に自分はどんな時に考えられないのかも体験することができ、今後自分が何かを選択するときの材料にもなりとてもいい経験になりました。またバイト先の人の話を聞くことでより自分の考え方の幅も広がりました。

これから大学にもう一度復学して以前逃げ出した実習に戻ります。この数か月ですべてが解決したわけでは全くないので、戻ってからまた色々大変なことがあると思います。そうしたときに現実逃避するのではなく、誰かに相談したり考えたりとなんとか前進し続けようと思います。ただ自分はとりたてて意思が強いというわけではないので、思い続けるだけではまたうまくいかなくなる可能性もあると思います。だからそもそも大変さを事前準備で軽減することができるのであればする。体調に左右されるかもしれないから食べ物とか睡眠など健康に気を付ける。自分を過大評価するのではなく、かといって自分を卑下するのでもなくあきらめとかじゃなく、こんな自分だからと受け入れてそこから色々考えていこうと思います。
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