【進(20代後半男性)の声】初めての就職活動(2019年3月)

私は初めて正社員になるための就職活動を行いました。そして、受けに行った2つの会社から正社員としての合格通知を頂きました。就職活動をしていく中で、スーツを着て、一つひとつの言動を確かめたり、履歴書を会社に郵送するときに送付状と一緒に送ったり、一つひとつ気を付けて自分の強みやプレゼンを練習していきました。その内に、大人とは自分の行動や発言などに責任を持つことだと気付くことができました。そして自分がいかにまだ“子供か”というのを、やっていく内に気づくことができました。
ただ、福岡わかもの就労支援プロジェクトに入ってから、こうゆう事にまだまだ成長できる伸びしろがあると、思考が変わっていきした。

私は福岡に住むまでに25年近く東京に住んでいましたが、正直、ある時期から自分の時間が止まっていました。ただ焦り、何に対して動き出せばいいのか、どうすれば自分が充実した、自信を持って生きている自分になれるかが分からずにいました。兄弟と一緒に住むのが耐えられなくなり、突然切れて、家出をよくするような人間でした。そして、19歳から一人暮らしが始まりました。バイトをしていましたが、バックレ遅刻などの常習犯でした。ただ、生きていく為に何とかお金を作り、日雇いでなんとか食いつなぐ生活を続けていました。誰一人信用できず、一人で生きている方が楽だと思っていました。周りの人間が全員自分を笑っている、周りの視線、自分の視線が怖い、隣に住んでいる人の声がするとビクつく様な生活を6年近くやっていました。
そんな時に、母親から若者の就労支援をしているプロジェクトの講演会があるから行ってみないかと言われました。その講演会では卒業された先輩達がスピーチをされていました。そのスピーチを聞いて、とにかく自分はこれにすがるしかないという気持ちが強くなっていました。最初、鳥巣さんを見た印象は典型的に苦手なタイプだと思っていました(実際は良い方でした)。ただ、自分一人でなんとか出来るともがいていた6年間を思うと、このまま人生を諦めて死ぬ前に、もう一度もがいてみてもいいのではないか、という考えに変わりました。

福岡に来て驚いたのは、こんなにいい環境がそろっている所が日本に存在していたのかというショックでした。最初来た時は、日本語が通じる外国に来たような感覚がありました。また、人生をやり直す場所にはうってつけの場所でした。
こんな場所があると感じたときに、どうしてもう少し早く福岡に来ることが出来なかったのか後悔が生まれました。その時に当たり前ですが、自分の人生は良くも悪くも自分次第という事が分かりました。現状に不満や問題点、こうなりたいという自分があるなら放置せず、あらゆる方向で行動しなければいけない、と気付くことができました。
自分の中にある自分像があっても、周りからは見えません。自分の内側から自分はこうゆう人間だと発信しなければ誰も気づいてはくれません。自分が当たり前の事しか言っていないと思われるかもしれませんが、何事も問題に直面した時にやるべき事は当たり前なことだと思います。当たり前すぎて皆あえて言わない、やることこそが大切だという風に感じています。
自分の中では26年かかりましたが、鳥巣さんや福岡わかもの就労支援プロジェクトに関わる皆さん一人ひとりのおかげで、止まっていた時間が動き始めた気がします。自分が本プロジェクトで学んだことは、間違いなくこれからの人生の財産になりました。まだまだ半人前ですが、これからは、今まで学んだこと、自信になったことを常に忘れず、一歩一歩また人生を変えていくつもりです。
そして、最後に福岡に連れてきてくれた母親、そしていつも自分の味方で入れてくれた兄弟や父親にも感謝したいと思います。皆さんありがとうございました。
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