【ゆうすけ (20代前半男性)の母の声】 みんな待ってるよ(2018年12月)

昨年冬より息子の様子がいつもと違い、臭いや音にこだわりをもち始め、今年5月より完全にひきこもってしまいました。現在は、12月より「福岡わかもの就労支援プロジェクト」の受講生として、お世話になり再スタートしました。 

この一年を振り返り思うことは、私達夫婦だけでは、到底出来なかったと強く感じます。まわりの多くの方より大きな力を沢山いただいたからできたと思います。その中でも、特にお世話になった2人の方に、していただいたことを、記します。 
まず、初めに私が勝手に心のお母さんと決めている叔母よりアドバイスいただいたことです。機嫌よく、相手のことを思って厳しく接する。冷静に話す。やさしいだけが美徳ではない。思うことから始まる。怒ることと叱ることの違いに気付く。 
また、今はこのままでもいつかはきっと以前のように戻る、と無責任なことを思っていた時期もありました。この状況をいつまで続けるの?近い将来、親が死んだらどうなるの?と、この時大変な事態に気づかせていただきました。他にも何とかして外に連れ出す事を言っていただき、私達なりの方法であれやこれやと試してみましたが、一歩も外に出ない状況でした。

そのような中で、3月にNHKのニュースで知りメール会員にさせてもらっている「福岡わかもの就労支援プロジェクト」に、藁をもすがる思いで相談会の申込みをしました。 
そして相談会に行くまでの間に、連れて行く自信がなくなり、鳥巣さんへ相談しましたら「絶対行くぞという気持ちで接すること」と、勇気のでるメールをいただきました。その言葉を何回も何回も口に出して言い不安を払いのけることができました。当日は、すんなりとバス(鹿児島在住のため高速バス)に乗り会場へ到着し、相談会終了時には就労支援の申込みも提出して、帰りました。私にとっては、夢のようなことが現実に起きてくれてホッペタをつねりたい気持ちでした。 
相談会当日は、まわりのことを思う余裕もなく鳥巣さん達は昼食抜き、休憩無しだったのではと後で思い、ご迷惑をおかけしたことを今さらですが申し訳なく思います。そして、ありがたいと思ったのが「みんな待ってるよ」と帰る途中にメールを、いただいたことです。その時、息子はいつものマイナス発言をして、私の方がまいってしまっていました。と、書きながら気づいたのですが、息子をワガママな子と思う私のほうがワガママだし、今まで思いやりがなかったです。 

今回のことで自分自身を知ることを続けると他者のことも理解できそうと感じました。そして、この事を私達が気づくために、息子はひきこもったのかもと勝手なことを考えたりもします。でも、それはそれとして息子も自立への階段を一つ登ったので、私もまた一つ階段を登れるよう努力したいと思います。   
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