【亮介(30代前半男性)の声】 ようやく普通の人になれた!(2018年10月)

正社員として採用されました!僕は大学で情報工学を専攻し、IT業界に就職したいと思っていましたが、途中で挫折してしまいました。その僕が希望していたIT業界に就職できました。

僕は大学院に進学しましたが、授業や研究についていけず出席もおろそかになり、次第に引きこもってしまいました。中退したあとも精神的にきつく、就職して生活をする自信がなかったためアルバイトをしていました。30歳という年齢が近づいた時、このままではダメだと就職活動を始めようとしましたが、自分に自信が持てず最初の一歩を踏み出せないでいました。何も進展がなくまた引きこもっていた際に、この福岡わかもの就労支援プロジェクトに行かないかと親に引きずられてやってきました。

受講生となってすぐに、新人歓迎の焼肉がありました。驚いたことにみんな目標をもっている人たちばかりだったのです。同年代の人も、若い人も僕よりしっかりしている。これに刺激を受けました。僕は1冊の本を買い、プログラミングを思い出すよう勉強しました。やれば出来ると思っていても、結局何も始められないでいた「僕」がです。
また山登りのイベントにも参加しました。30歳という年齢から正直不安ではあったのですが、「登頂すればこれからも頑張れる」という願掛けをして登りました。道中は本当にきつかったです。しかし、休憩ポイントなどで他の受講生と励ましあいながら登ることで最後まで折れずに登頂することができました。
僕は「やれば出来る!」「一人でも出来る!」、そう思っていました。受講生となり3ヶ月過ぎましたが、これは大きな間違いでした。背中を押してもらえる人や、目的意識を共有する仲間がいる。それが「僕も頑張ろう」という気持ちにさせてくれることに気づきました。
でも、うまくいった事ばかりではありませんでした。最初の最初は、ホントにうまくいくのか信用してなく、相談会には行きましたがそのままひきこもっていました。それを見兼ねた両親が鳥巣さんの所に行かなければ仕送りをやめると言い、一人暮らしのアパートに両親と一緒に鳥巣さんが訪ねて来られました。乗り気ではなかったのですが、ようやく重い腰を上げ、鳥巣さんの所に通い始めました。
また、面接が決まった直後のこと、面談キャンセルの連絡もせずスマホの電源を切り逃げました。自分に自信を持てず、心の準備ができていないためでした。逃げて終わりではなく、その日の夕方鳥巣さんが僕のアパートまで乗り込んで来ました。その時はネットカフェで時間を潰していたので会わずにすみましたが、その翌日朝8時に再度訪ねてきた鳥巣さんに捕まりました。汚い部屋の中を見られたのもこの時でした(今はきれいにしています)。

実は明日から採用して頂いた会社に出社します。会社に入ってからも、色々な壁にぶち当たると思います。それを乗り越えるために、一人だけで解決しようとせず誰かに頼ることもやっていきたいと思います。また、将来的には仲間からも頼られる人になりたいと思います。
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