■ 【進の声】 福岡市南区民児協・自立支援部会(2018年7月)
東京から、福岡に来てもうすぐ５カ月近くになります。まず初めに、福岡に行かせてくれた母親、そして立ち直るチャンスをくれた鳥巣さん、福岡わかもの就労支援プロジェクトに関係しているすべての皆さんに感謝したいと思います。
私の今の目標は「今年を気持ちよく年越しする」です。何を言ってるのか分からないという人もいるかもしれませんが、年越しを迎える度に「また1年を無駄にした．．．今年は頑張ったと胸を張れるのか」と毎年年越しの番組を見ながら、1人で憂鬱に年越しを迎えていました。今年は「こんなに頑張ったことがあったかな」と自分の事を褒められる年にしたく、この目標にしました。
「福岡わかもの就労支援プロジェクト」の東京講演会に、母親がひきこもり気味だった私を見かねて、「行ってみないか」と誘ってくれました。東京では、大学に行き始めた19歳から一人で暮らしを始めました。しかし、高いお金を払って行かせてもらった大学は1年で辞めてしまい、そこからバイトをやったりもしましたが、家で何もせずただインターネットをひたすらやるような日が続きました。半分人生を諦めつつあった自分でしたが、変わりたいという自分の気持ちから、すがるような気持ちで東京講演会に行きました。
そこで、OBの大地さんや小春さんのスピーチを聞き、「福岡に行けるなら行きたい」と気持ちが芽生えて、親に頼み行くことが決定しました。
福岡に行き、まず鳥巣さんや母親に新しい住居探し、洗濯機や冷蔵庫などの買い物に付き合って頂いて、自分の新しい生活はスタートました。
今、私は福岡に来れて本当に良かったと言いたいですし、福岡の事は大好きです。最初来た時はある意味カルチャーショックに近い状態だったかもしれません。道は広く通りやすく、人は親切で食べ物はおいしく、近くには海も山もあり、それでなおかつ都会な所が面白く、探検すればするほどおもしろい所だなと思いました。今まで日本の他県に、あまり興味ない自分でしたが、福岡を機会に全国に行くのも面白いかもしれません。
3ヶ月間、イオンの品出しのバイトをしていました。3カ月働くという目標を立てていましたが、本当の事をいうと1カ月経った時はもう行きたくないと思っていました。でも、今日だけは行こう、今日だけは行こうとしてる内にもうすぐ３カ月という所まで来ていました。そして、気付いたら自分が毎日行く場所があり、何かを任されるという事にひきこもってた時期にはなかった充実感がありました。たかがバイトですが、色んな人達と関わり、一つの仕事を協力しあう事の楽しさを知りました。
気付いたら、挨拶など「ありがとうございます」や「お疲れ様です」などが、自然と出て来るようになっていました。とても充実した3カ月でした。
私は毎日、鳥巣さんに教えて貰った+３－１をやっています。これは、今日あったいい事３つ反省１つを書くことです。なんとなく教えて貰いやり続けていましたが、なにげない事がいい事だと思えたり、１日の振り返りとなってとても便利です。あと、ネガティブな感情になりやすかった自分もポジティブな方に考えられるようになり、前よりも何かを楽しめる様になりました。
私が、この５カ月の中で気付けた事は“感謝”でした。ここまで育ててくれた親、鳥巣さんや福岡わかもの就労支援プロジェクトの皆さん、バイト先の皆さん、福岡に来れたこと、おいしいものが食べれる日常、体が健康な事、色んな人に助けられたりお互いに成長できたりと、なにげない事が幸せに感じることが増えたような気がします。今は、１人で先の見えない暗闇の中を歩いていくんじゃなく、福岡わかもの就労支援プロジェクトの皆さんや親など、色んな人達と影響しあいながら前に進んでいます。
そして現在正社員で働く自分の姿が見えてきた気がします。目の前の現実から逃げれば逃げた分だけ居心地の悪いところに落ちていきます。その面倒に向き合う少しの勇気、それさえ乗り越えればちょっとずつ壁を乗り越え、解決に向かっていくと思います。以上です、ありがとうございました。
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