【大地(30代後半男性)の声】退職そしてリスタート(2016年7月)

七月某日。新しい職場での再出発に向けて、準備を重ねています。

二月に就職が決まってから、本当にいろんな事がありました。初の正社員という立場での勤務は、かつてなかったほどの鮮烈で濃密な体験でした。自分で仕事の道筋を組み立てて行動する。その行動の責任は自分が持つ。言葉としては単純で、本当に基本的な心得として認識していましたが、いざ実行となると難しいものです。経験が圧倒的に不足している私にとっては、毎日が試行錯誤でした。確認不足による連絡ミスから現場に混乱を招き、報連相の大事さを痛感したり。前任者から引き継いだ、それなりの量の資料作成をなんとか完遂して、ほんの少し自信をつけたり。絶えず慌ただしい中で、いろんな感情に翻弄される日々でした。そんな折、小さなつまづきの連続から、自分の中である迷いが生まれました。自分はこの会社にとって、本当に必要な人間なのか?と。その迷いを払拭できないまま、紆余曲折あって、最終的に、悩みぬいた末に会社を退職しました。

退職直後は、さすがに消沈して、しばらくふらふらとしていました。この数か月は自分にとってどういう意味があったのか。足りなかった部分は何なのか、どうすればそこを補えるのか、逆に、何か得たものはあるだろうか。そんな事をぼんやりと考えながら、気の向くままに過ごしていました。

そうこうしている内に、いつの間にかもやもやは薄れていて、考えてばかりの毎日を退屈に感じるようになっていました。いったん反省はここまでにして、そろそろ再始動のための行動をはじめよう。つまづいてしまったけれど、終わってなんかいない。少なくとも以前よりは多くの経験を積んだ状態で、仕切り直す事ができるのだから。そんな気持ちが湧いてきました。かつての自分なら、挫折したという事実に耐え切れず、惨めな気持ちに押しつぶされて、なかなか立ち直る事ができなかったでしょう。しかし今はこうして、自然に、前を向こうという気になれる。「次」を考えて、そこを目指す事ができる。なんだかんだで社会の荒波の一端に触れて、その中で自分なりにがむしゃらに、とにかく突き進もうとした結果、少しだけ精神的に成長したのかもしれません。

就職活動の再開後、一発目で応募した企業に、無事受かる事ができました。幸先のよいリスタートを切る事ができ、気持ちの勢いはそのままに、次の段階へと踏み出せました。ここからは、自分の正社員としての人生第二幕、いわばリベンジマッチです。無論、順風満帆にいくとは思っていません。これからもまた、何度も壁にぶつかるでしょうし、その度に思い悩むでしょう。やはりどうしても、不安な気持ちはあります。しかし、充実した人生を送る未来の自分の姿を想像すると、その期待感が背中を押してくれます。それに、以前のような、停滞し、ただただ無力感しかなかった人生に戻りたいとは思いません。思い切って踏み出して、少しずつでも先に進んでいるという実感を積み重ねていけば、それは確実に生きる上での自信となり、原動力となる。そう確信しています。その確信を胸に、今はただ、自分の行く道を信じて、胸を張って歩んでいこうと思います。
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